ボランティアとは
ボランティアとは、自主的に行う無償の社会貢献活動のことです。もともとは「志願者」や「奉仕者」という意味の言葉であり、誰かに強制されるのではなく、自ら進んで行うという面でもその思想は受け継がれています。困っている人を助けたり、環境や動物を保護したりといった幅広い活動がボランティアで行われており、人々のボランティアに対する意識も自然なものになりました。
ボランティアが一般的になったのは、高度成長期が終わり、労働時間が徐々に短縮されて人々が時間に余裕を持つようになったことが背景にあります。自分たちの生活で精いっぱいだった人々の目が、社会貢献という面にいくようなったのです。その後、ボランティアを統括する団体も増え、もちろん個人でボランティア活動をする人も増えました。
さらにインターネットが普及したことで、一般の人々にボランティア活動をする人の姿や、その内容が広く伝わるようになったことで、「これなら自分にもできる」と思う人が増えたのも要因でしょう。
一般的にボランティアには四原則があるとされており、
①「自主性・自発性」に基づいて行われるものであり、
②「社会性・連帯性」により社会への影響を与えたり人間関係を育むものであり、
③「無償性・無給性」を基本とする非営利活動を行います。
さらに行政など法律や予算に縛られることなく
④「創造性・開拓性・先駆性」を持つのが特徴です。
ボランティアは無償で行うのが原則ですが、それによって経費などを計上するのは問題ないとされており、営利活動でなければ大丈夫です。ボランティアというと、医療援助や災害救助などを思い浮かべる人も多いでしょうが、地域のお年寄りや子供の手助けをしたり見守ったりするだけでも十分なボランティア活動です。少子化がすすみ、地域との関わりが希薄になっている現在だからこそ、ボランティア活動を通じた地域のふれあいが注目されており、今後ボランティアの社会的な役割にはますます期待されているのです。