ボランティア活動の注意
ボランティアに行くときにはいくつか注意することがあります。無償で行うボランティアとはいえ、相手や周囲の人に嫌な思いをさせないように、マナーを守ってボランティア活動をするようにしましょう。
まず、ボランティアは相手から要請を受けて行うのが基本です。もちろん環境保護や動物保護などの場合は自然や動物が協力要請をするわけではありませんが、それでも地元の人たちや保護団体との連携は大切になります。そのため、近所で個人的に知っている相手に対して行うボランティアでない限り、ボランティア団体に所属し、その指示のもとに行動するようにするべきです。たとえば災害が起こったらとりあえず現場に行って手伝いたくなる気持ちはわかりますが、個人で行ってもできることは限られていますし、実際準備が不十分な個人のボランティアがたくさん押し寄せて、かえって現地の人に迷惑をかけたという例もあります。どこにどんなボランティアが必要なのかは初心者にはわかりませんから、まずはボランティア団体の支持のもとに行動しましょう。何度もボランティアに参加して慣れている場合には、自分で必要なところを判断していくというのもいいかもしれません。また、災害復興にしても、お年寄りのサポートにしても、子供の相手にしても、ボランティアをしていると個人宅で活動を行ったり、プライベートなことを見聞きする機会もあるでしょう。しかし、そこで知った情報は絶対に外部に漏らしてはいけません。また、活動するときにはどこに所属する誰かということを相手にきちんと伝えてから行うようにし、現場では礼儀正しく品性のある行動を心がけます。そうしないと、ボランティアに対する信頼が失われて、たくさんの人たちに迷惑をかけることになりかねません。そして何よりも大切なのは、明るく元気に行動すること。もちろん無理に笑う必要はありませんが、ハキハキと話し、明るく対応することは大切です。無償のボランティアだからといって、相手に「やってあげる」という意識で臨むのは厳禁で、同じ立場の友人として気持ちよく接するようにしましょう。