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災害復興ボランティア

2011年3月の東日本大震災による甚大な被害は、多くの人に災害復興ボランティアの必要性を感じさせました。家や職場を津波で流されたり倒壊したりといった衝撃的な映像が全国に流れたことで、被災者の手助けをしたいというボランティアが多く集まったのは事実です。実際のところ、災害復興ボランティアとはどのようにして行われるのでしょうか。

災害復興ボランティアの場合は、被災地以外のところから被災地に行って活動をすることになります。交通機関も十分に使えない状態での活動が多いこともあって、一定の期間泊まり込みでボランティアに行くというのも少なくありません。この場合は交通費はもちろん、宿泊や現地での食事も自分で賄うことになるので、完全に無償ボランティアということになります。被災地では食料も貴重ですから、ボランティアが食べるわけにはいかないのです。実際には市町村やNPO団体などがボランティアを募り、宿泊場所なども手配してボランティア派遣されることが多く、個人で行ってもなかなか的確な活動をするのは難しいといえるでしょう。災害復興ボランティアに期待される活動は多く、もちろん倒壊した家屋の片づけや、避難所での手伝い、炊き出しを行うこともありますし、被災して不安な生活を送るお年寄りの話し相手になったり、子供の遊び相手になることもあります。また、東日本大震災では津波によって家屋が流され、流出した写真などの記念品をきれいにして持ち主のところに返すなどのボランティアも話題になりました。災害の規模にもよりますが、一度災害を受けた場所の復興には時間がかかるので息の長い支援が必要です。どうしても年月が経つとメディアによる報道も少なくなり、被災地に向かうボランティアも少なくなりますが、復興はそれほど簡単なものではありません。あまり耳にすることがなくなったからといて忘れてしまうことなく、被災地が本当に復興を果たすまで活動を続けることこそ災害復興ボランティアには求められているのです。