高齢者ボランティア
高齢者ボランティアには2種類あって、ひとつは「高齢者が行うボランティア」もうひとつは「高齢者に対して行うボランティア」です。まず高齢者が行うボランティアとしては地域でのボランティア活動が中心です。最近は平均寿命が上がっていることからもわかるように、定年退職後でも元気なお年寄りがたくさんいて、体は元気で時間がたっぷりあるお年寄りが地域のための活動をしている例がたくさんあります。公園などの清掃を自主的に行ったり、登下校する小学生を交差点で見守ったりといった活動は多くの地域で行われており、それまでの人生経験を生かして若い人の相談を受けたり、幼児の相手をしたりといったボランティアも行われています。高齢者向けにボランティア募集をしている市町村も多く、地域ボランティアの担い手としてお年寄りが期待されていることがわかります。一方、もうひとつの高齢者に対して行うボランティアは、介護とまではいかなくても、困っているお年寄りをサポートするというのが活動になります。一人暮らしのお年寄りの話し相手になるだけでも十分なボランティアですし、買い物のサポートをしたり家事を手伝ったりといった地域的なボランティアもあります。また、老人ホームでイベントを開いてお年寄りを楽しませたり、身の回りのことを手伝うようなボランティアなど、現在多くの高齢者ボランティアが活躍しています。現在少子高齢化が問題になっているだけではなく、今後も高齢化が進行することは確実ですので、サポートの必要なお年寄りの数も確実に多くなっていきます。もちろん介護システムの充実も必要ですが、ボランティアの拡充を行うことも大切でしょう。高齢者に対するボランティアは、資格や年齢にかかわらず誰でも活動することができますので、小さなことでも自分にできることから参加していくといいでしょう。何をやっていいかわからないという人は、市町村にボランティア登録を行ったり、近くの老人福祉施設などに問い合わせればボランティアの受け付けをしてもらえる場合もあります。