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ボランティアの心得

ボランティアとは、基本的に無償で行う社会奉仕です。そのことによって感謝されたりお礼を言われることももちろんありますが、まずは「してあげる」という気持ちにならないのがボランティアをする上での大切な心得になります。中には、ボランティアをすることでつい自分が偉いという気分になって、相手に心無いことを言う人もいます。ボランティアは対等な関係での助け合いであり、相手を憐れんだり見下した気持ちで行うべきではありません。また、ボランティアの内容が、本当に相手にとって役に立っているかも常に気を付けておくべき問題です。自分の活動が自己満足になっていないか、本当に求められることをやっているのかを確認しながら行うべきでしょう。人の手助けをするのはもちろんボランティア活動として大切ですが、何もかもを手伝うことによって、相手が自立の機会を失うこともあります。確かにたくさん手を貸したほうが自分としては充実したボランティア活動をしているような気になりがちですが、相手が自立できるような方向で手伝うことこそ、ボランティア活動に求められることなのです。ボランティア活動を行うと人々に感謝されることも多く、また社会に貢献していることが実感できることからどんどんボランティア活動にのめりこんでしまう人もいます。しかし、ボランティア活動によって自分の仕事や生活が圧迫してしまっては本末転倒です。ボランティア活動は本来自分の生活を犠牲にしてやるものではありませんし、もちろん家族に負担をかけるべきでもありません。家族がいる場合には、自分がこういう信念のもとにボランティア活動をしたいと考えているということを説明することで理解してもらい、場合によっては協力を得ながらボランティア活動をするようにしましょう。周囲の理解を得た上で、自分の生活に支障のない範囲で行わないと、ボランティア活動は結局長続きしません。最後に、ボランティア活動をしていると人々のプライベートな生活に立ち入ることもあります。そうやって知りえた内容を公表したり秘密をばらすというのはボランティア活動においては当然タブーです。ボランティアで接する相手とは対等な関係において活動するわけですから、常に相手を尊重した行動が求められます。