何度もの大きな震災の影響もあって、ボランティアは私たちにとってずいぶん身近な存在になりました。また、少子高齢化による老人介護問題や、核家族の育児サポートなど、日常的なボランティアの必要性も高まっており、防犯や住みよい街づくりの面でも近所のつながりが見直されていることから地域ボランティアにも注目が集まっています。
授業の単位としてボランティアを取り入れる学校があったり、定年後も元気なお年寄りがボランティアに積極的に参加するなど、ボランティアをする人たちの層も広がっており、ボランティアを取りまとめたりサポートを行うNPO団体の種類も豊富になりました。それでも、初めてボランティアをしようという時には不安に感じるものですし、何をどうしていいかわからないという人もいるのではないでしょうか。
そもそも、ボランティアと言っても家の前のゴミ拾いから海外での活動まで幅広いので、まずはどんなボランティア活動があって、自分がやりたいのはどんな活動か、それに参加するにはどうしたらよいのかを調べましょう。自治体やボランティア団体のHPをみればそういった内容は簡単に調べることができます。ボランティアをするときに注意するべきことや、手続き上のことなども、必ず読んでから参加するべきです。実際に安易にボランティアに参加してトラブルになったり、嫌な思いをすることもありますから、準備はきちんと行うようにしましょう。しっかり情報取集をおこなって、万全の準備を行い、スムーズなボランティア活動ができれば、それはとてもよい体験になりますし、相手の役に立つだけではなく自分の成長も促されます。
もちろん慣れるまではうまくいかなくこともあるでしょうが、それはそれで勉強になりますし、それを乗り越えるためにどうしようと考えることこそが自分の経験につながるのです。もちろん「してあげる」という上から目線で参加するのはボランティアにはふさわしくありませんが、人と交流して「ありがとう」と言われる温かさは、ボランティアでこそ感じられるのではないでしょうか。